魚の目になったことがありますか?
足の裏などにできることが多いんですが、魚の目は皮膚の内部に向かって入り込んでいくので、神経に触って、痛いんです!
見た目もあまりよろしくありません。人の目に触れる場所に魚の目ができると、素足にサンダルなんて恰好ができなくなりますね。見られたくありませんから。
それで、自分で手当てできる思い、削ろうとする人も多いです。ハサミやカッターで魚の目の硬くなった部分を取ろうとするんですよ。軽石でこすり落とそうとする人までいます。
でも、こんなことをしても素人には魚の目を治療するのは難しいです。しかもへたに自分で削ろうとすると正常な皮膚まで傷つけてしまう恐れがあります。魚の目ができたら、皮膚科か外科で診てもらうことをおススメします。
その前に、魚の目について少し知っておきたいですね。
魚の目とタコの違いについて
◆タコ
「タコ」と「魚の目」は間違いやすいのですが、はっきりとした違いがあります。
タコは、皮膚の一部分が長期間、圧力や刺激を受け続けて分厚く硬くなったものです。「芯」はありません。
見た目は、周りの皮膚よりも黄ばんでいて少し盛り上がっています。触ると周りよりも硬いですね。
タコは、ひび割れしたりしなければ痛みは無いのですが、その部分だけ感覚がやや鈍くなっています。自分に合っていないサイズの靴などを履いていると、足の裏にタコができたりします。
◆魚の目
見た目が魚の目のように見えることから「魚の目」と言われるようになったそうです。
専門用語では鶏の目と書いて「鶏眼(けいがん)」と呼びます。
「魚の目」もタコ同様に、サイズの合っていない靴などで圧迫・摩擦・衝撃を受けた場所にできるのですが、タコと違うのは「芯」があるということです。芯の部分は楔形(くさびがた)になっていて皮膚の内側に向かって刺さっているようになっているので、神経に触ってしまい痛みが出ます。
魚の目ができる場所は、足の裏だけではなく、指の付け根・指の間などにもできることが多いです。
「魚の目」の場合、歩いたり圧迫したりすると痛みを感じます。
※こちらの動画で、足裏のタコと魚の目の違い・見分け方が分かりやすく紹介されています。
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魚の目になってしまった時の手当の方法
魚の目を自分で取り除こうとする方がいますが、硬くなった部分を削っても芯がある限り、完治したことにはなりません。
しかも、健康な皮膚まで傷つけてしまう危険があります。自分でする手当てはおススメできません。皮膚科医や外科医に魚の目の芯まで、しっかり取り除いてもらうのが確実ですね。
皮膚科でも「魚の目」の芯の深さや大きさなどで治療方法は変わってきます。
軽度の場合は、
・薬で患部を柔らかくしてから芯を取り除きます。
重度の場合は、
・液体窒素などで皮膚を凍らせて取り除く方法。
・芯を焼き切る方法(保険外もあるので要確認)。
・メスを使って切除する。
などの治療になります。
状態によっては数回、通院する必要があります。
痛みは個人差がありますよね。ですから、麻酔が切れた時の感じ方も程度も違います。
皮膚科医とよく話し合って治療方法を決めた方がいいですね。
魚の目が軽度のもののみ、自分で治療することができます。
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魚の目の予防方法
魚の目を作らないようにするにするための予防方法としては
・サイズのあった靴をはく
・極端につま先などに圧迫がかかる靴はなるべく避けましょう。
(つま先などに圧迫が強くかかる部分には保護パッドをあてるようにした方が防げます)
・底の薄い靴は足の裏に衝撃を与えやすいので、インソールなどを入れて衝撃を和らげましょう。
・外反母趾(足の親指が人差し指側に曲がってくること)のある方はきちんと治しましょう。
・足の裏のアーチを守るために足の裏の体操をしましょう。(足の指を1本ずつ広げたり、グーパーをしたりします)
・足に負担をかけないように日頃から良い姿勢で歩く。
まとめ
魚の目は、立ち仕事をしている人や歩くことの多い人にできやすいです。足裏に日常的に負担をかけているからですね。
また、足を締めつける靴も魚の目の原因になります。ハイヒールや、サイズの合っていない靴などです。
そして、歩くときの姿勢が悪い場合も足に負担をかけてしまいます。
悪い姿勢とは、首が前に突き出ている、背中を丸めているなどです。歩くとき、膝やつま先は進行方向正面を向いていないといけません。膝が外を向いた外股やつま先が内向きになっている内股で歩いていると足に負担がかかります。足から先に進んでいくのではなく、胸から先に進んでいくイメージを持つと無理のないきれいな歩き方になります。
また、外反母趾やハンマートゥ(足の指が縮こまったように折れ曲がったままになっている状態)・巻き爪(爪の先が内側に丸まって肉に食い込んだ状態)などの足のトラブルがある場合は、まずそちらを先に整形外科で治療する必要がありますね。
ですから、魚の目にならないためには、日頃から窮屈な靴を履かないこと、足に負担がかかるような歩き方をしないということに気をつけてみてください。
もし魚の目ができてしまったなら、専門の皮膚科医や外科医に相談するのがいいですね。