鷹(タカ)と鷲(ワシ)の違いをご存知でしょうか?
空中を優雅に飛翔する鷹(タカ)と鷲(ワシ)の姿、カッコいいですね。
強くて素早いイメージがあります。顔がまた、凛々しいです。
写真やテレビでしか見たことないのですが・・・。
でも、鷹(タカ)と鷲(ワシ)、どちらがどちらだか分かりません。
何か、とても似ている気がします。
もしかして、鷹(タカ)と鷲(ワシ)は同じものなのでしょうか?
そこで今回は、鷹(タカ)と鷲(ワシ)の違い、どこで区別をつけるか、見分け方などを探っていきたいと思います。
鷹(タカ)と鷲(ワシ)は同じ猛禽類(もうきんるい)
鷹(タカ)と鷲(ワシ)同じ猛禽類の仲間です。それによく見る鳥では鳶(トビ)も猛禽類です。
鷹(タカ)と鷲(ワシ)は同じタカ目タカ科に属します。
鋭い爪とくちばしを備え、強靭な脚で他の動物を捕らえる習性を持つ、これらの鳥は生物学的には同じ生き物として扱われています。
猛禽類とは何?
猛禽類(もうきんるい)とは、獲物をとらえるためにその体を進化させた鳥の仲間をいいます。獲物を捕獲するために、人間のおよそ8倍の視力があるといわれる高性能な目、鋭いくちばしと強靭な脚を持っています。獲物は主に小動物(野ネズミや野ウサギ)や魚等です。
主な猛禽類には、ワシ、タカ、ハヤブサ、フクロウなどがあります。
また、猛禽類は、2つに分かれています。鷹(タカ)と鷲(ワシ)のように主に昼間行動をする仲間と、梟(フクロウ)のように主に夜行動する仲間になっています。いずれも、鳥の生態系の頂点に君臨する生き物です。
鷲と鷹の違いは?
鷹(タカ)と鷲(ワシ)は同じタカ目タカ科に属している鳥で、一般的には全長50cm~60cmの、体が比較的小型のものを 鷹(タカ)と呼んでいます。
そして、同じタカ目タカ科で全長80cm~100cmの、比較的大型の体を持つものが鷲(ワシ)と呼ばれています。
つまり、基本的には、体の小さな方を鷹(タカ)、それよりも体の大きな方を鷲(ワシ)と呼んでいるのです。
たまにテレビなどで、鷹匠(たかしょう・たかじょう)と呼ばれる、鷹(タカ)を飼育・訓練している人が、鷹を操ってカラスやハトなどの追い払いをしているのを見ることがあります。
こういった害鳥の追い払いに鷹(タカ)を使うのは、比較的小型の鷹(タカ)の方が扱いやすいからでしょうね。同じ猛禽類でも大きな鷲(ワシ)をコントロールするのはより難しくなるでしょう。
※こちらの動画では鷹匠によるショーが見られます。
一般的な鷹(タカ)・鷲(ワシ)の特徴
・鷹(タカ)・鷲(ワシ)共に、口ばしと爪は獲物を捕らえやすいように鋭く曲がっています。
・鷹(タカ)の尾は扇状に広がっていますが、鷲(ワシ)の尾は真っ直ぐ脚と平行に近くなっています。
・鷹(タカ)のお腹と翼の下には鷹斑(たかふ)というツートンカラーの模様がありますが、鷲(ワシ)には見られません。
※不思議な生き物プラナリアとは?
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まとめ 鷹と鷲はイメージが違う
鷹(タカ)と鷲(ワシ)の違いというのは、体の大きさと模様くらいで、基本的には同じ仲間なんですね。
しかし鷹(タカ)なのに鷹斑(たかふ)がない鷹や、小さいのに鷲(ワシ)を名乗るものもいます。
ここでは、あまり紹介しませんでしたが、猛禽類3兄弟の鳶(トビ・トンビ)がここに加わると、もっと見分けがつかないと思うのですが。
鳶(トビ・トンビ)の特徴として、大空を旋回しながら「ピーヒョロッロ~」って鳴きますよね。聞いたことある人は多いと思います。
鷹(タカ)と鷲(ワシ)のもう一つの違いは、イメージが異なることでしょう。
鷹(タカ)も鷲(ワシ)も、素早くて力強いのですが、鷹(タカ)は人間との共同作業もこなして親しみを覚えますが、より大きな鷲(ワシ)には帝王のイメージが感じられます。空の高みを悠々と飛ぶ姿は気品さえ持っているようです。
すべての鳥類の上に君臨する帝王です。
そういえば、ゆったりと振る舞うさまを「鷹揚(おうよう)」と言いますが、この言葉も鷹(タカ)が余裕をもって、ゆうゆうと空を飛ぶさまから出たのですね。やはり、鷹(タカ)と鷲(ワシ)は空の王です。