水泳は全身を使う運動なので、肩こりの解消に良いといわれますが、実際にはどうでしょうか?
汗ばむ季節になると、海やプールが恋しくなりますね。
おしゃれな水着を着て潮風を感じたり、プールサイドでゆったりとした時間を過ごすのも気持ちの良いものです。
水泳を始めるには絶好の季節です。水泳と肩こりの関係を探ってみましょう。
水泳をすると本当に肩こり解消に効果があるの?
私の友人(50代の男性)も華麗に泳ぐ姿に憧れてプールに通い始めたのですが、
本来の目的であったカッコいい体を手に入れる前に、まず肩こりを感じなくなったことに驚いていました。
水泳は全身運動なので、日頃の運動不足を補い全身の血行も良くなりますから、
当然肩こりの解消にも効果が期待できます。
泳ぐと肩こりが楽になる理由
そもそも肩こりとは筋肉が緊張して硬くなり、血流が悪くなっている状態です。
その原因は、長時間同じ姿勢を取りつづける仕事やストレス、運動不足などです。
日頃なかなか思いっきり体を動かすことのない人は、水泳をすることによって、
全身を十分に運動させることができ、血流が良くなります。
水泳は有酸素運動ですから、酸素を体のすみずみまで巡られることができます。
凝り固まって酸欠状態になった筋肉にも新鮮な酸素を送り届けることができるのですね。
体が一種の停滞状態になっているために起こっている肩こりに
ダイナミックな運動である水泳で活を入れるわけです。
泳ぐという行為は、水中に入ることによるリラックス感、爽快感、開放感などが心理的なストレスの開放に役立ちますし、
自然に体全体を思いっきりストレッチすることができます。肩や首周りのこわばった筋肉もほぐれていきます。
なので、肉体的にも精神的にもリラックス効果のある水泳をすることで、肩こりが解消したり、楽になったりするのです。
こんな泳ぎ方が肩こりに良い
では、どんどんプールや海で泳げば良いのかというと、そうではありません。
肩こりに効く泳ぎ方があるのです。
いきなり、バタフライや平泳ぎで何100mも泳ぐというのは良くないのですね。
そもそもバタフライは、技術的にも難しいので、そんなに泳げないでしょうが、
平泳ぎも肩こり解消のためにはおススメできません。
なぜなら、平泳ぎは息継ぎの時に首を緊張させて、頭を持ち上げなければならないからです。
慣れていなければ、余計に肩がこるかもしれません。
クロールでゆっくりと泳ぐというのが肩こりを楽にするためには良いですね。
クロールという泳法は、肩を大きく縦に回転させるからです。
肩周りの筋肉が嫌でもストレッチされます。筋力も強化されます。
筋力が弱いことも肩こりを助長させますから、筋力をつけることのできる水泳は肩こりに効くわけですね。
ただ、クロールも息継ぎの時に首をねじって横を向かなければなりません。
ですからもっと楽に、泳いで肩のこりの改善を目指すのなら背泳ぎがベストだと言えます。
呼吸も口が上向いているので簡単ですし、気分的にもクロールよりもリラックスできます。
腕の回転はクロールと同じく縦方向ですが、逆回転になります。
この背泳ぎの、腕を後ろに回すということは日常生活ではほとんどない運動なので、
筋肉に良い刺激が与えられます。
少しクロールに慣れ、泳ぐことに慣れましたら、ゆったりとした背泳ぎを楽しんでください。
心身ともにリラックスでき、肩こりが解消されていくのが分かるでしょう。
まとめ
水泳で肩こりを解消するためには、ゆっくりとしたクロールや背泳ぎが効果的です。
水泳は運動量が大きな割に浮力が働くので腰などへの負担は軽く、ある程度の時間継続するのも易しいです。
酸素を大きく取り込んで、肩や首周りの筋肉を心地よく動かす水泳は、全身の血流も良くし、
肩こりを改善するのに最適なスポーツと言えます。
何より水から得られるリラックス効果は、精神的な緊張も和らげてくれます。
泳ぐ前と後にはしっかりとウォーミングアップとクールダウンのストレッチを行なって、
安全に水泳を楽しんでください。
また、プールや海で体が冷えすぎたと感じた時は、温水のシャワーや入浴で体を温めるのも大切ですね。