会社や学校、交流会、パーティー、結婚式、就職活動など、人前でスピーチをする機会はたくさんあります。
なのに、たいていの人がスピーチは苦手だといいます。
スピーチで何を話すかはもちろん大切です。
ですが何を話せばよいか分からないということよりも、人前で話すことに不安がある場合が多いのですね。
一生懸命スピーチの原稿を作って、せっかく何回も練習してきたのに緊張で全然上手くできなかった、なんて経験、一度はあるのではないでしょうか。
そこで今回は、緊張が起こる仕組みとその対処法についてお伝えします。
人はなぜ緊張するのか?
私たちが「緊張している、どうしよう?」と思うとき、体はどういう状態になっているでしょうか。
緊張しているときは、心臓が口から飛び出そうなほどバクバクして、手汗や冷や汗が滲み、体の震えが起きますよね。
これは、自律神経系というのが乱れるから起こるのです。
自律神経は、交感神経・副交感神経、2種類の神経の総称です。そしてこれは、気持ちにとても影響を受けるという性質があります。
家の中にいてリラックスしているときなどは、副交感神経が主に働いてくれ、運動したり、興奮したりすると交感神経が主に働いてくれる仕組みになっています。
程よいストレスであれば、交感神経が働いてくれて感覚が研ぎ澄まされ、普段より集中してできるのですが、極度のストレスを感じると、交感神経がおかしくなって自律神経系のバランスが崩れ、手汗や震えなどが起こってしまうのです。
そもそも緊張というのは、ヒトが進化する過程で、非日常の状態から自分の身を守るため、全身の感覚を研ぎ澄まそうとした結果生まれた体の仕組みです。
つまり、非日常にさらされて、ストレスがかかると緊張するようになっています。
そのため、この現代社会において、私たちは人前での発表などによりストレスを感じると勝手に緊張してしまうのです。
人前で緊張しない方法
人前で緊張しないためのオススメの方法は3つあります。
1:深呼吸をする
深呼吸をすると、副交感神経が働きやすい状態にすることができます。そうすると、交感神経がおかしくなることがきっかけで起こる震えなどを和らげることができます。ただ、この方法は過度に緊張してしまってからでは遅いので、発表の前日くらいから深呼吸して心を落ち着けておくと良いです。
2:緊張の認識を変える
もともと緊張は、感覚を研ぎ澄まし、集中して行動するための仕組みでしたよね。つまり、緊張することは決して悪いことではないのです。なので、いっそのこと開き直って、よし緊張してきたからいつもより良い発表ができるぞ、集中してきたぞ、とポジティブに捉えてみると良いかもしれません。
3:慣れる
最初は緊張していても、何度か発表の場を経験すると、人って緊張しにくくなっていきますよね、つまり慣れれば緊張を減らすことができます。とはいっても、上司や先輩にお願いして、発表の練習につきあってもらうのはあまり現実的ではないので、イメージトレーニングをしましょう。目を閉じて、発表前の自分をイメージすると勝手に緊張してくると思います。その状態で発表の練習を何回か繰り返すと、自信がつき、本番では緊張しにくくなりますよ。
※また、以下の動画ではまた違った緊張の対処法を分かりやすく教えてくれているので、参考にしてみてください。
三浦由起子: 実力発揮のために!本番で緊張しない5つの方法
まとめ
緊張を和らげる方法は 「深呼吸」 「緊張の認識を変える」 「なれる」 の3つでしたね。
もちろん人によって効果が違うので、動画も参考にしつつ、自分に合った対処法をみつけてくださいね。みなさんのスピーチが成功しますように!
そして、自分が緊張せずに人前でもスピーチができるようになったら、次はスピーチを聞いてくれる人たちの心を動かす方法を学びたいですね。
どうせ人前でスピーチをするのなら、ただ無難に話をして終わりではなく、思いっきりウケたいですよね。
みんなの心に残るようなスピーチです。
聞き手がウンウンとうなづいたり、時には笑ったり、思わず泣いたりするのです。そんなスピーチを目指しましょう!
思いが伝わる、心が動くスピーチの教科書 [ 佐々木繁範 ] |
聴衆の心をグッと掴んで感動させるスピーチには、やっぱり作り方があるのですね。