しゃっくりが出て、なかなか止まらないとき、どうしていますか?
もし、しゃっくりが何時間も何日も続いたら、生活にも支障が出てきますよね。
仕事にも集中できませんし、夜も熟睡できませんから、睡眠不足になってしまいます。
たいていのしゃっくりは一過性のもので数時間以内に治まるものがほとんどですが、
気持ちの良いものではないので、一刻も早く止めたいですよね。
一般的によく知られたしゃっくりを止める方法は、水をグイッと一気に飲んだり、
「ワッ!」っと言って驚かしてもらったりすることではではないでしょうか。
「なすびの色は何色?」なんて聞く方法もあるようです。
これらの方法もしゃっくりを止める効果はあるようですが、今回は別の極めつけの方法をお教えします。
とても簡単ですが、意外な方法です。しゃっくりを1分以内に止めてその効果を実感してください。
それでは行きましょう。
しゃっくりを止める驚きの方法とは?
・人差し指を耳に入れる
①両方の耳の穴に両手の人差し指を1本ずつ入れる。
②そのまま、30秒~1分程度、やや痛いくらいの強さで耳の奥に向かって指を押す。
たった、これだけです。両手の人差し指で両耳の奥を押す。簡単ですよね。
耳押し法と言われています。
100人中70人ほどのしゃっくりがピタッと止まったそうです。
すごく効果がありますから、ぜひ試してください。
知らない人が見たら、「もうその話は聞きたくないよ!」という感じで耳をふさいでいる
と思われるかもしれませんから、
一人のときに実行するのが良いですね。
この方法を実行する前両手指の爪はきちんと切っておいてくださいね。
爪が伸びていると耳の中を傷つけてしまうかもしれませんから。
ぜんそくなどの呼吸器系の疾患、心臓病などの循環器系の疾患のある方はこの耳押し法は行わないでください。
余計に病気が悪化する可能性があります。
・舌を引っ張る
①口を開け、舌を軽く出した状態にしてください。
②次に清潔なガーゼなどを手に持ち、ガーゼで舌を挟むようにして、舌を水平方向に30秒~1分程度引っ張ってください。
この方法も極めて簡単ですね。
ただ、この方法は人によっては恐怖感があります。ふだん触られることのない舌を、引っ張るということに心理的な抵抗もありますし。
耳に人差し指を入れる方法の方が実際にはやりやすいようです。
どちらかやりやすい方法を試してみてください。
しゃっくりがピタッと止まって驚くのではないでしょうか。
しゃっくりとは?
しゃっくりは、横隔膜がけいれんを起こした状態です。
横隔膜は肺とその下部にある内臓を隔てている筋肉です。呼吸するための筋肉ですね。
この横隔膜が本人の意思とは関係なく、一定の間隔で収縮を繰り返すのがしゃっくりです。
「ヒック」という声みたいな音が出ますが、これは横隔膜のけいれんと同時に声帯が閉まるからなのです。
しゃっくりが出る原因は?止まる理由は?
しゃっくりが出る原因は、なんでしょう?
脳の延髄という場所が興奮すると、しゃっくりが出やすいと言われています。
延髄というのは、脳にある、呼吸や嚥下をつかさどる場所です。
この延髄が興奮することによってしゃっくりが起きることがあると考えられています。
延髄からは迷走神経という肺・心臓・胃・腸・食道・咽頭・気管などに影響を与えている重要な神経が走っています。
この迷走神経がある種の信号をキャッチしたときにしゃっくりが起きやすいのです。
たとえば、喉の奥にも迷走神経の道があり、食べ物を食べた時に、ここにある種の刺激が加えられれば、しゃっくりが起きます。
また興味深いことに、迷走神経を刺激することは、しゃっくりを引き起こすだけではなく、しゃっくりを止めることにもつながるようです。
スイッチのようですね。1度押すとONになり、もう1度押すとOFFになるようなものです。
ですから、しゃっくりを止める方法では、延髄から出ている迷走神経を刺激するのが効果的であるとされています。
耳や舌も迷走神経につながっているため、ここを刺激することで延髄の興奮が抑えられ、しゃっくりが止まると言われています。
てすから、先ほどのお教えしました、耳の穴に人差し指を入れて押すことや、舌を引っ張るということは、しゃっくりを止める方法としては科学的にも根拠があるのですね。
コップの水を一気に飲むとか、一時的に息を止めるというのも迷走神経を刺激するという観点からは、しゃっくりを止めるのに効果があると思われます。
ただ、意外な方法で、ピタッとしゃっくりを止めたい方は、今回の方法をぜひやってみてください。
友だちにも教えてあげてくださいね。