もしかしたら、あなたはお箸の使い方、持ち方を間違えていませんか?
お箸の国の日本人なのに、お箸の使い方を間違っている人、結構多いのです。大人で、正しくお箸を使える人は2割くらい、子供だと、正しいお箸の使い方ができる人は1割にも満たないそうです。
今は世界的な和食ブームもあって、外国の方もお箸を上手に使える人が増えています。そんなときに、私たち日本人がお箸のマナーを知らなかったり、お箸を上手に使えなかったら恥ずかしいですよね。
お箸をきちんと使えないと食事の際、キレイにものを食べられませんし、人間としての印象にも響きます。だらしなく見られたり、育ちが悪いと思われてしまう可能性もあります。
それで、今回はお箸のマナーや使い方、持ち方についてお話ししますね。この機会に正しいお箸の使い方やマナーを知っておいてください。
お箸のマナー違反
お箸の使い方に関するマナーは正式に習う機会が少ないので、マナー違反なお箸の使い方をしている方を見かけます。
マナーの基本は人に不快な思いをさせない、汚く見えないようにするということです。
嫌い箸と言われて、マナー違反とされている箸の使い方は、本当にたくさん、山のようにあります。
ですが、あまりにも多すぎるので、ここではよくあるマナー違反の代表例を挙げてみました。
・迷い箸
どの料理を食べようかなと迷って、持った箸を料理の上を行ったり来たりさせたり、あちこちと動かすこと。(なまじ箸ともいう)
・持ち箸
箸を持った手で、さらに他の食器などを持つこと。
・ねぶり箸
箸についたご飯などを口でなめ取ること。または、箸先をなめること。
・かき箸
食器の縁に口を当て、料理を箸でかきこむように食べること。
・刺し箸
2本一度にまたは、1本の箸を料理に突き刺して食べること。丸くて滑りやすいものだと、つい突き刺してしまう方がいますね。
・こじ箸
食器に盛られている料理を上から順番に食べずに箸でかき回して、自分の好きなものを探し出すこと。うーん、後の人が食べたくなくなります。
・移り箸
1度ある料理を取りかけてから、別の料理に箸を移動させて食べること。
・探り箸
汁ものなどを箸でかき回して中身の具などを探ること。
・受け箸
箸を持ったまま、おかわりを催促すること。
・涙箸
箸から汁をぽたぽた落としながら、皿に料理を移したり、口に入れること。
・寄せ箸
箸を使って食器を手前に引き寄せること。
・指し箸
食事中に箸で人を指し示すこと。
・立て箸
ご飯に箸を突き立てること。仏箸ともいいます。死者の枕元に供える枕御飯を連想してしまいます。
いかがでしたか?
これはやってしまっているというマナー違反もあったのではないでしょうか?
思い当たる方は、他の人に悪い印象を与える箸の使い方を今日からしないように注意してみてください。
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正しいお箸の持ち方
さあ、いよいよ正しいお箸の持ち方に行きましょう。
お箸の持ち方も子供の時に正しい方法を身に付けないと、大人になってもずっと間違ったままの持ち方をしてしまいがちです。
だから、できれば子供さんの時にお箸の持ち方は正しい方法を教えておきたいですね。
もちろん大人になってからでも、その気になれば正しいお箸の持ち方は習得できますよ。ご安心を!
では、正しくて美しいお箸の持ち方をご紹介します。
◆まず、お箸の持つ位置は真ん中より少し上あたりがバランスが良くて綺麗に見える位置です。
◆上の箸を親指、人差し指、中指の3本で軽く持ちます。下の箸を薬指と小指の2本で支えます。
◆動かすのは、上の箸だけ!
◆箸が交差したりまとめて持つのは絶対NG。
◆間違っている持ち方を直そうとすると、慣れないうちは動かしにくい持ち方ですが、きちんと持てるようになると食べ物もつかみやすくて、やっぱり一番自然だと感じますよ。
※お箸の正しい持ち方はこちらの動画がとても参考になりますよ。(練習の仕方も解説されています)
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女性の皆様、お箸を綺麗に持って食べている姿、気品がでます。でも!1点注意があります。
それは爪なんですね。爪が長すぎるとせっかくマナーは完璧なのに、ここで台無しなんてことにも。
まとめ
お箸のマナー違反な使い方。色々ありましたね。
お箸をきれいに使えている方だと、一緒に食事をしても気持ちがいいですね。でも、もし、ついやってしまうお箸のマナー違反や不自然なお箸の持ち方をしているのなら、今からでも遅くはありませんよ。たとえ何才になっても、その気になれば必ず直せます。少しずつ注意をして直していきましょう。
私たちはお箸の国の人なので、ぜひ正しいお箸の使い方・マナーを身に付けたいですね。一生の財産ですから。改まった場での食事会も気後れせずに行けますね。
そして、外国のお友達がいたら、きれいなお箸の持ち方を教えてあげましょう。