夏もさっさと過ぎ去ってしまいました。
日によってはコートを取り出さなくてはいけない位寒くなってきたこの頃ですが、冷え性の方にとって冬はキツイ季節ですよね。
暖房の効いた部屋に入っても体はすぐには温まりません。当分、指先や足先が冷たいままです。
冷え性は代謝が悪くなっているので太りやすいですし、婦人科系の病気にもかかりやすいとも言われています。
そんな困った冷え性ですが、実は、食べ物をちょっと工夫するだけで、身体をポカポカにすることができちゃうのです!
今回は、つらいつらい冬を乗り切るための食材、および料理法をお伝えしますね。
冷え性に良い食材
食材には、体を温める食材と冷やす食材があるのをご存知でしょうか?もちろん、冷え性の方が食べたいのは、体を温める食材ですよね。実は、体を温める食材には、3つの見分け方があります。
1 「旬が冬」である食材
2 赤・黒・オレンジ・黄色の食材
3 地面の下にできる野菜
この3つです。例えば、身体を温める食材の代表ともいうべき生姜は冬が旬の食材、同じくかぼちゃも冬が旬です。
また、寒い地域で採れたものは基本的に体を温めるので、鮭やりんごも当てはまります。
それに、ねぎ、にんじん、にんにく、さといもなどの食材は地面の下にできるため、これらも当てはまりますね。
冷え性に良い食材の具体例をもっと挙げてみますと、
野菜では、ゴボウ・人参・カボチャ・玉ねぎ・生姜・ニラ・ニンニク・山芋・フキ・レンコン・自然薯・朝鮮人参など。
果物では、リンゴ・サクランボ・ブドウ・プルーン・栗・梅・ナツメ・ドライフルーツなど。
その他には、唐辛子・シナモン・コショウ・味噌・青魚、納豆、牛肉など。
※冷え性には身体を温めながら、保温も大事ですね。
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身体を温める料理
食材は原則として加熱した方が、身体を温めてくれる場合が多いです。
例えば生姜の例をあげると、生の生姜には「ジンゲオール」という成分がもともと含まれていて、それが乾燥・加熱することにより「ショウガオール(そのままですね)」に変化します。
このショウガオールは、私たちの身体に取り込まれると、血管を拡げてくれ、血液が通りやすくなり、末端冷え性などの方に効果があるのです。
また、調理方法だけでなく、使う部位によって効果が変わる食材もあります。
例えば、ねぎには「アリシン」という、血行を良くしてくれる栄養素が含まれていますが、これは、ねぎの白い部分に多く含まれており、逆に、ビタミンCやビタミンAといった栄養素は青い部分に多く含まれています。
このように、同じ食材でも部位によって含まれる栄養素の種類が異なる場合があります。
そのため、料理をする際は、どのような調理方法・食材のどの部位だと栄養素が効率よくとれるかを調べてから調理すると尚良いですね。
身体を温めるのに一番簡単なのは、乾燥の生姜を、普段飲んでいる紅茶などに混ぜて摂取する方法です。
また、以下の動画では、先ほど述べたような身体を温める食材を使ったスープの作り方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください
凌利娜-中国漢方養生学 :【冷え性改善ー生姜と根菜のポカポカ豆乳スープのレシピ】
まとめ 美味しく食べて身も心もポカポカ!
今回は、身体を温める食材の見分け方と、料理する際の注意点、および実際のレシピを少し紹介しました。
昔の人の知恵というのでしょうか、基本的に旬の食材というのは、その時期が一番おいしいですし、人にとっても良い効果をもたらす食材が多いです。
そのため、夏野菜は夏の熱がこもった身体を冷やしてくれる効果がありますし、冬野菜は冷えた体を優しく温めてくれます。
冬に限らず、普段から旬の食材を食べるように心がけるといいかもしれませんね。そして、寒いからといって部屋にこもってばかりいないで、外に出て体を動かすのも代謝をよくするためには大切です。
ポカポカ野菜、ポカポカ食材をしっかり食べて、なんとか冬を乗り切りましょう!