高血圧になると色々な心配が出てきますね。
心筋梗塞になったらどうしようとか、
脳梗塞もいやだな。
もちろん,脳出血もすごく怖いし、腎不全や眼底出血など、
高血圧から連想するのはもう恐ろしい病気だらけです。
でも薬はできるだけ飲みたくない。副作用も怖いし。
やっぱり食事療法かなと思ったのですが、
食事は食事で気をつけながら、もっとできることはないかと調べていくと
体操がありました。
血管が若返る効果のある体操だというのです。
有名な「ゾンビ体操」です。手軽に出来そうな軽い運動です。
血管年齢が若返るのなら高血圧の改善も期待できるかもしれません。
これで血圧が下がれば嬉しいので、やってみることにしました。
はたして、ゾンビ体操に効果はあるのか?
そのやり方と結果、感想などをお伝えしたいと思います。
血圧を下げるゾンビ体操とは?
ゾンビ体操は、医師の池谷敏郎先生が考案した血管年齢を若返らせてくれる体操です。
名前はゾンビ体操とつけられていますが、上半身の動きがコミカル感じがしますので、脱力した道化師のようにも思えます。
この体操は血管が若返ることによって、様々なを病気予防したり改善することができると言われています。糖尿病、脂質異常症、脳卒中、心筋梗塞、骨粗しょう症などにも効果が期待されます。当然、高い血圧も下がります。
この体操は場所も選びませんし、特別な器具も必要ありません。
時間的にも1回あたり4~5分でできるので、気軽に行なうことができますね。
では、ゾンビ体操のやり方をご紹介します。
① 床にまっすぐ立ちます。
② 両腕は肩から指先までブランと垂らした感じに力を抜く。顔の力も抜いてだらーんとします。
③ 腕の力が抜けた状態のまま、かかとを上げてつま先だけで小さめに足踏みをする。
④ そのとき、上半身を足踏みの振動に合わせて軽く左右にひねる。
両腕は自然にブラブラゆれる状態にします。
⑤ この足踏み運動を1分間続け、そのあと30秒休憩します。
⑥ これを3回繰り返します。これで1セット。4分30秒ですね。
⑦ 1日に3セットほどやるといいでしょう。
ゾンビ体操はとにかく脱力して、楽な気持ちでやりましょう。少しだらけているような感じでちょうどいいです。顔の力も抜けているので、顔も体操の動きに応じて自然に揺れます。
眉毛がつりあがったような真剣すぎる形相で行わないでくださいね。
※こちらの動画では、ゾンビ体操を開発者の池谷敏郎先生自身が見本を見せてくれています。
何故ゾンビ体操で血圧が下がるの?
体操で血圧が下がる理由は、
① 体操という適度な運動をすることによって、血管が拡張し血流が良くなるので、血圧が下がるということ。
② 体操をすると、血管内にNO(一酸化窒素)が多く産生されます。
NO(一酸化窒素)は血管の筋肉を柔らかくして血液の流れをよくするとともに、
血管にコレステロールがつくのを防いだり、血栓ができるのを予防してくれます。
なので、血圧が下がるのですね。
もちろん、継続的な運動はどんなものでも血圧を下げる効果はありますが、体に負荷がかかりすぎる強い運動は、すでに高血圧になっている方には向きません。
そして、誰でも運動をすると血圧は一時的に上がりますが、瞬間的に筋肉に力がかかる筋トレ(懸垂、腕立て伏せetc.)などは、最初に急激に血圧が上がるために危険な場合もあります。
高血圧を下げたい場合は、まずは軽めの有酸素運動をすることをおススメします。
散歩・ウォーキング・軽いジョギング・ゆったりとしたスピードの水泳などを続けて行うことがが良いでしょう。
血圧を下げる目的で運動を行なう場合は、週に3回以上、出来れば毎日30分以上の継続することが大切だといわれています。
ところが、これも忙しい人たちには難しいですね。
それで、わざわざ外出したりプールに行かなくても、室内で手軽に行なえるゾンビ体操が考案されたわけですね。
※『ゾンビ体操』の開発者池谷敏郎が解説!
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なぜ、ゾンビ体操が効果的なのか?
適度な運動であれば血圧を降下させることはできます。
ではなぜ、ゾンビ体操なのでしょうか?
ゾンビ体操は体全体の筋肉量の70%を占める下半身を特に鍛えることができるので、運動としての効率がよいのです。とりわけ、つま先で足踏み運動をするのでふくらはぎのとても良いトレーニングになります。
足のふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれるように血液循環に非常に重要な役割をはたしています。重力によって下半身に滞りやすい血液をまた心臓に戻すためポンプのような働きをしてくれています。
そのふくらはぎと下半身の運動を、簡単な動作で効果的にできるのがゾンビ体操だと思います。
しかも、体全体を脱力して行う運動なので気持ちもリラックスでき、血圧を下げる運動としては最適ですね。
ですが、結論を言いますと、ゾンビ体操でなくてもいいわけです。
誰でもが続けやすくて軽い運動で、血管内に一酸化窒素が作られる程度のものであれば、どんな体操でも運動でも構いません。
ただ、どんな人でも手軽に取り組めるように考えられているのがゾンビ体操だということです。
血圧は実際に下がったのか?
実はわたし、久しぶりに地域のミニドック検診に行き、その血圧測定の結果にびっくりしたんです。
上の写真はその時の結果です。7/13には、上の血圧(収縮期血圧)が175で、下の血圧(拡張期血圧)が110でした。
これでも高いのですが、ミニドックの結果をもらいに行ったときには、さらに上がっていて、上が190、下はやや低くなって104という数値になっていました。
上の写真を見ても分かるように治療が必要なことが書き込まれてしまいました。
さすがに「これは異常だ!血圧値が高すぎる!」と思い、
薬を飲まないで血圧を下げる方法をいくつか実践し始めたのです。そのうちのひとつがゾンビ体操です。
食事の塩分に気を付け始めて約2か月。ゾンビ体操を始めて約3週間です。
次を見てください。家の血圧計で測ってみました。
その結果です。
上の血圧が147、下の血圧が77まで下がりました。
ここ数日は上が140~160の間で推移しています。
正常血圧は上が130まで、下が90までと言われていますから、まだまだ高いのですが、かなり気分的に楽になりました。
血圧の分類でいうと、Ⅲ度高血圧からⅠ度高血圧に下がったわけです。
上が190の時はいつ倒れても仕方がないとドクターに脅かされていましたから。
この2か月ほどで少し血圧が下がったのは、食生活で減塩を心がけたこと、そして、今回取り上げたゾンビ体操を実践したことだと感じています。
減塩については、今まで濃い味のものが大好きだったのですが、極力薄味のものを食べるようにしました。ラーメンやそばなどの汁は一口しか飲みません。全部飲みたいのですが・・・。毎日のように口にしていたスナック菓子もできるだけ食べないようにしました。
調味料は減塩と書かれたものを使うようにしました。味噌汁なども普通のものを口にすると
しょっぱく感じるようになりました。やはり塩分も慣れによって減らせるんだなと確信した次第です。
※減塩については↓
ゾンビ体操は、時間のないときでも足踏みするだけで簡単にできるので、続けられた理由だと思います。
「とにかく、面倒な運動や体操はやりたくない!」という方でも、ゾンビ体操ならきっと続けられます。
そして、続けるコツとしては、もし1日体操をすることができない日があっても、「あー、ダメだ!やっぱり続けられない!」と考えないで、「また明日からやろう!」と気楽に考えることですね。
血圧が心配ならゾンビ体操をやってみましょう。