モノが人の顔に見えるのはなぜ?怪奇現象ではなくシミュラクラ現象?

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夜中にふと目覚めた時、天井のシミが人の顔に見えて、なんか不気味で怖かった。あなたにはそんな経験がありませんか?

人の顔が浮かびあがる
もちろん、何かの顔に見えるのは天井のシミだけではありません。壁の汚れ、海岸で拾ってきた石、木の根っこ・・・。様々なモノが顔に見えます。よく知られているのは平家ガニの甲羅でしょう。
これは本当に怒っている顔に見えますね。

でも、色々なものがどうして顔に見えるのでしょうね?
「そんなのは、単なる錯覚!」でしょうか?

「形が、たまたま人の顔に似ているだけ」なのでしょうか?

今回はそんな不思議な、モノが人の顔に見える現象の謎を追いたいと思います。

モノが顔に見えるのはなぜ?

りんごの顔
では、なぜ、このように顔ではないモノを、顔と認識してしまうのでしょうか?

まず、脳には「側頭連合野」(そくとうれんごうや)という部分があり、人が形や図形を見た時に、それが何であるか、どんな意味があるのかを認識しています。

そして、「側頭連合野」には顔を専門に認識する「顔細胞」があります。

つまり、顔だと認識させる何かがあるから、「顔細胞」が天井のシミや石ころ、平家ガニの甲羅などを顔として認識するのです。

では、顔だと認識させるものとは何でしょうか?
何を持って顔だと判断するのでしょうか?

シミュラクラ現象とは?

顔がいっぱい
人間は、危険を回避し安全に生きるために、他の人間や動物に出会った際に、相手が自分にとって敵であるか、味方であるかを判断する必要があります

つまり、相手がこれから何をしようとしているのか、どんな感情でいるのかを顔の表情から読み取らなければなりません。

そのためにはまず、相手の顔がどこにあるのか判断しなければいけません。
ですが、幸いなことに人間には、顔を識別し、見つけ出す能力が与えられています。

人や動物の顔は、2つの目と1つの口が逆三角形の形に配置されています。
人間は、この形に反応するようにプログラムされているのです。
これが、他の人間や動物に出会った際に相手の表情を読み自分が安全に生き延びるために必要だからです。

なので、人間の脳は、逆三角形に並んだモノや点や線を見ると、それが実際の顔ではなくても、これは顔だと、認識してしまいます。

これをシミュラクラ現象と言います。

天井のシミやカニの甲羅が人の顔に見えるのは、そのためなのです。

そして、シミュラクラ現象で顔を認識した際、最も注目するのは相手の目です。目には相手の感情や意志が最も現れやすいからです。そこから相手が敵か味方かを判断する訳ですね。

パレイドリア効果とは?

ハートに見える雲
シミュラクラ現象と類似した現象としてパレイドリア効果と呼ばれるものがあります。

簡単に言いますと、空に浮かぶ雲を見ていて、ソフトクリームを思い浮かべたり、月の模様を見てウサギの姿を想像したりすることです。

パレイドリア効果は、今あるものに、以前から知っているもののパターンを当てはめてしまうことだとも言えますね。

雲の形など、一度に認識できないもの、分かりにくいものを人は自分の知っているパターンに当てはめて理解しやすいようにしています。
人間には、どんなものにも法則性や規則性を見つけ出して理解しようとする性質があるのですね。

パレイドリア効果は、視覚的なものだけではなく、聴覚刺激においても起こることがあります。
たとえば、人間にとって意味を持たない鳥の鳴き声を耳にした時、「帰れっ帰れっ」などという風に、自分にとって意味のある言葉に聞こえる場合などです。

※錯覚って面白いですね。↓

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まとめ

月の模様
モノが顔に見えるのは、相手の顔をいち早く認識し、表情を読み取って自分の安全を図ろうとするシステムが脳内で働いているからですね。・・・シミュラクラ現象

また、特別な意味のない形が別のものに見えるのも、脳がより理解しやすいものに置き換えようとしているからですね。・・・パレイドリア効果

でも、天井のシミが人の顔に見えることに、人間の自己防衛本能が隠されていたとは驚きでした。本当に人間というのは面白いですね。
これからは、何かが人の顔に見えても、もう怖がらなくていいですよ。

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