ヘルパンギーナの症状 手足口病よりもつらい!?

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家には3歳と5歳の子供がいますが、毎年夏になると必ずどちらかが夏風邪をひきます。
病名は、ヘルパンギーナです。

保育園児

これにかかると、急に熱が出て喉が痛いと訴えます。
「ヘルパンギーナは安静にしていればすぐに良くなるから」とお医者さんは言いますが、
子供は水を飲むときでも顔を歪めていて、喉の痛みはかなり辛そうです。

2人の子供は保育園に通っているので、友達から感染してくるみたいです。
できればもうあの痛みは味わわせたくありません。

大人がかかると重症化する場合もあるということを聞きました。
ちょっと心配なので、ヘルパンギーナについて調べてみました。

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ヘルパンギーナとは

夏風邪の代表格で、主に乳幼児や子供がかかるウイルス感染症の一種です。
4歳以下の子供さんが発症する確率が高いです。大人は感染することが少ないですが、
体が弱っているときには感染する場合もあります。
季節的には暑い時期、毎年6月~8月ごろに流行します。

ヘルパンギーナの症状は?

・突然、38℃~40℃の高い熱が出て、2日~4日続く。

・喉に痛みがある。

というものです。

ヘルパンギーナの潜伏期間は2日~6日ほどで、そのあと症状が現れてきます。
まず肉眼でも確認できますが、上あごの粘膜や口蓋垂(こうがいすい:喉の奥の垂れた部位)やその周りに水疱ができます。
その水泡が破れて、潰瘍になると痛みが強くなります。喉が痛いので、唾液を飲み込むことも困難になり、よだれが出たり、 おう吐する場合もあります。
当然、食欲不振となりますし、乳児の場合は、授乳を嫌がります。

突然の高熱と、喉の奥に水疱や潰瘍ができるというのがヘルパンギーナの特徴です。

夏場に子供さんが、咳や鼻水などの症状がないのに、急に高熱が出ている場合は、喉の奥を確認してあげてください。

よく間違えられる手足口病との違いは?

初期の症状は、ヘルパンギーナも手足口病も口の中に水疱ができる、熱が出るという共通点がありますね。
それで間違えられやすいのですが、手足口病の場合は発疹が手や足にも出て、おしりなどの全身に広がることもあります。
ヘルパンギーナは手や足には発疹は出ず、口の中の水泡だけです。
発熱も手足口病の場合は、37℃~38℃とヘルパンギーナに比べるとやや低く、まったく発熱しないこともあります。

感染経路は?

ヘルパンギーナは乳幼児や子供がかかることの多い病気ですから、
保育園、幼稚園、小学校などで感染する可能性が高くなります。
ヘルパンギーナに感染している子供さんの咳やくしゃみなどの飛沫によって感染が拡がって行きます。
保育園などでは、ある子供さんが口に入れたおもちゃを、 他の子供さんが舐めてしまうというようなことで感染する場合もあります。
また、熱が下がっている子供さんでも、2週間~4週間くらいの期間は便からウイルスが排出されています。
おむつを取り替えるときなどもマスクや手袋を着用して、ウイルスが体に入らないように注意しましょう。

ヘルパンギーナの予防法

◆手洗いと、うがいをまめにする。
◆スプーン・フォーク・食器・タオルなどを共用しない。
◆咳やくしゃみが出るときはマスクを使用する。
◆おむつの取り換えには絶対に便に触れないようにする。
◆食事の前、トイレの後は特にしっかりと手を洗う。
◆おもちゃの貸し借りをしない。
◆ヘルパンギーナが流行しているときは、集団での行動に参加するのを控える。

ということが大切ですね。

ヘルパンギーナの薬

残念ながらヘルパンギーナの特効薬や治療薬は現在のところありません。
ヘルパンギーナはエンテロウイルスによる感染症ですので、細菌にしか効かない抗生剤は効果がありません。
一般的には対症療法だけで回復します。発熱や下痢などの症状を和らげるための対症療法が行われます。
解熱剤や整腸剤などが処方されることがあります。

ヘルパンギーナは、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎を起こすことがあります。
高熱が3日以上続くとき、
水分をあまり摂れないとき、
1週間以内に症状が治まらないとき、
発熱、喉の痛み以外に症状があるとき、などは、

すぐに病院に行きましょう。

食事は?

のどの痛みから水分が不足して脱水症状になることがありますので、
水分をまめに摂るようにし、食事は栄養よりも、のど通りの良いもの、食べやすいものを選んであげてください。
ゼリーやヨーグルト、アイスクリームなど、お子さんが食べられるものが良いでしょう。保育園幼稚園の登園はいつから

保育園・幼稚園への登園再開はいつから?

ヘルパンギーナの症状が治まったら、保育園などへの登園は
いつから再開すればよいのか疑問を持っている方も多いと思います。
ヘルパンギーナは学校保健法の登校停止基準がありません。本人が回復状態であれば、登園することができます。
ただ、症状が治まっても、すぐに登園を開始するのではなく、1日~2日程度様子を見て、医師や園と相談してから登園を決めるのが、
感染を拡大させないためにも必要な措置だと思われます。

まとめ

ヘルパンギーナは、夏風邪の一種で、4歳以下の子供がよくかかるウイルス性の咽頭炎。
6月~8月ごろに流行することが多い。
突然の高い発熱と、喉に水疱ができるのが特徴。
飛沫感染、接触感染、糞口感染をするので、予防のためには手洗い、うがいの徹底が効果的。

喉の奥にできた水泡がつぶれて潰瘍になると喉が痛み、飲食が困難になる。
食事は刺激の少ないもの、食べやすいもの、のど通りの良いものを摂る。

ヘルパンギーナには特効薬がないので、対症療法がとられる。
一般的には安静にしていれば7日程度で治癒する。

1週間以内に症状が改善しないとき、発熱・のどの痛み以外に他の症状が認められるときは
すぐに医師の診断が必要。

保育園などの登園の再開時期は、症状が治まった後、医師や園と相談して決める。

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