クリスマスツリーの由来は?オーナメントの意味が素敵すぎ!

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街のあちらこちらにクリスマスツリーが見られるようになると、
「あっ、もうすぐクリスマスだ!」と思って、なんだかワクワクしますよね。

クリスマスツリー1

でも、クリスマスツリーって、どうしてクリスマスに飾るのでしょうね?
何も考えずに毎年のクリスマスを過ごしてきたけど、ツリーのことは何も分かっていなかったです。

クリスマスツリーに飾りつけるオーナメントも、
なぜ星やベル・ボール・キャンディーなどを飾るのか全く知りませんでした。

そもそもクリスマスツリーにはなぜモミの木を使うのでしょう?

それでちょっと調べてみることにしました。

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クリスマスツリーの由来は?

クリスマスツリー由来

クリスマスツリーは、古代ゲルマン民族が「ユール」という冬至祭で使っていた樫の木が、その原型と言われています。
このゲルマンの民たちは、冬でも葉が枯れない力強い樫の木を、永遠の生命の象徴として崇めていたのです。

当時、ゲルマン民族をキリスト教に改宗させようとする動きがありましたが、
樹木を強く信仰するこの民たちは簡単にキリスト教を受け入れようとはしません。

そこで、キリスト教の拡大を推し進める人たちは「ユール」の樫の木を、同じ常緑樹のモミの木に置き換えることで、 古代ゲルマン民族をキリスト教信仰へと導きました。

モミの木は上に伸びる姿が三角形に見えます。
その三角形の頂点が神であり、底辺の2つの角が神の子である人間と精霊だと説きました。
モミの木が表わす三角形が、神と人間と精霊のいる、この世界の姿であると教えたのです。

やがて、古代ゲルマン民族にも
モミの木の三角形=神と自分たちが住む世界
という考えが拡がっていき、

キリスト教=モミの木
というイメージが浸透していきました。

モミの木

そして、キリストの誕生を祝うクリスマスには
キリスト教の象徴としてモミの木で作られた
クリスマスツリーが飾られるようになったのです。

これがクリスマスツリーの由来であり起源だとされています。

またクリスマスツリーの起源についての別の説としては、
ドイツでは古くから、モミの木に住む妖精が幸せをもたらしてくれる
という信仰があり、その妖精がいつまでもモミの木に留まってくれるように
花や卵・ろうそくなどで飾りつけてお祭りをしていました。

これがクリスマスツリーの起源となった
もう一つの説です。

クリスマスツリーのオーナメント(飾り)の意味は?

ツリー オーナメント

◆星・天使

ツリーの先端部分(トップ)には、キリストの誕生を知らせたといわれるベツレヘムの星になぞらえて、 星を飾ることが多いです。イギリスではクリスマスエンジェルという天使が飾られたりします。

イエス・キリストが生まれた時に誰も見たことのないほど明るく輝いたとされている星がベツレヘムの星。

◆オーナメントボール

ツリーにつけるボール型の飾り。もとはアダムとイブが食べた知恵の樹の実であるリンゴを象徴したもの。
現在では、金属光沢のあるメッキボールやガラス製のボールになっていることが多い。

ボールには様々な色がありますが、色が表現している意味は、
白は、キリストの純潔を
赤は、キリストが流した血の色で生命力を
緑は、常緑樹の強い生命から永遠を
金色と銀色は、キリストの高貴さを表しています。

◆キャンディケイン

杖の形を模した飴。
羊飼いが仕事のために使っていた杖を表しています。
迷った羊を、杖のカーブした部分で引っ掛けて、群れに戻していました。

羊飼いが羊が迷わないように導く杖というわけです。
つまり、杖は「困っている人がいたなら、手を差し伸べなさい」という
助け合いの心を象徴しています。

また、杖の形は上下を逆にすると、イエス(Jesus)の頭文字のJという形になり、
迷える子羊を導くイエスを表現しているとも言われています。
キリスト教の例えとしては、

人は、迷える子羊、
神は、羊飼い。杖で迷いに満ちた人間を導くのです。

◆ロウソク・イルミネーション

クリスマスイルミネーション

ツリー独特の明かりの、
ロウソクやイルミネーションは、夜空に光輝く星を表現していて、
「世を照らす光」とされているキリストを示しています。

以前は、本物のロウソクが使われていたのですが、
火事の危険を避けるために電飾のイルミネーションに変わって行ったようです。
電飾は豆電球から発光ダイオード(LED)を使ったものなど様々。
時間の経過とともに明かりが点滅したり、色が変化していくものも登場しています。

ツリーにイルミネーションが採用されたきっかけは、
牧師が常緑樹の隙間から覗く星々の美しさに心を動かされ、
これをロウソクによって再現する試みに始まるようです。

◆モール

モールは、金糸銀糸、色糸などを絡ませた装飾用の飾り紐。
クリスマスツリーにぐるぐる巻かれたモールにはどんな意味があるのでしょう?

じつは、モールは蜘蛛の糸を表現していたのです。

これには興味深いストーリーがあるのでお話ししましょう。

まだイエス(キリスト)が生まれて間もないころ、イエスの父親ヨセフは夢でエジプトへ逃げるようにお告げをもらい、
マリアとイエスを連れてエジプトに向かいました。

その途中、ある洞窟で一夜を明かすことになります。
そこには一匹の蜘蛛がいて、イエスたちを夜風から守ろうとして、
洞窟の入り口に糸を張り巡らせ巣を作ってくれました。

翌朝、イエスの命を狙う兵士が洞窟の前にやって来たのですが、
入口に蜘蛛の巣があり、しかも破れていないので、中には人はいないと判断して、洞窟の中は調べられませんでした。

蜘蛛が巣を作ってくれたおかげで、イエスたち3人は命を助けられたのでした。

ですから、クリスマスツリーに飾られるモールは、
イエスたちを救ってくれた蜘蛛への感謝を表したものなんですね。

クリスマスにふさわしい、とてもいいお話だと思います。

クリスマスツリーを前に友達にも教えてあげると感心されますよ。

◆ベル

クリスマスベル

ベルを飾るのは、キリストがこの世界に誕生したことを知らせる挨拶と、
それを祝う歓びのベルを鳴らすという意味があります。

家畜の羊が迷子にならないようにベルをつけたのと同じように、
人が迷子にならないように(道を誤らないように)という意味、
そして、ベルの音が悪しきもの・邪を追い払うという意味合いもあります。

◆柊(ひいらぎ)

ギザギザと尖った葉と赤い実を持つ柊は、
キリストが十字架にかけられた時、頭にかぶせられていた「イバラの冠」を表しています。

柊の葉っぱの緑色は「永遠の生命」、
柊の実の赤い色は「キリストの血」という意味があります。

◆リース

リースは、丸く円になっていて、始まりもなく終わりもないことから
「永遠の愛」を表現しています。

◆靴下

サンタクロースのモデルといわれている聖ニコラオスが、
厳しい仕事に出なければならない貧しい家の子供たちを救うために、
金貨を煙突から投げ入れたところ、たまたま干していた靴下の中に入ったことが由来とされています。

◆いつからクリスマスツリーを飾り始める?

日本のクリスマスはクリスマスイブの12月24日とクリスマス当日12月25日の2日間だけ聖夜の不雰囲気が盛り上がりますが、
本来のクリスマスは、クリスマスイブ直前の曜日を基準とし、
その4週間前から毎日曜日ごとに1本ずつキャンドルに火をつける「アドベント・キャンドル」という風習があります。

アドベント(Advent)は、「イエス・キリストがこの世界に降りてくるのを待ち望む期間」という意味です。
約1か月もかけてキリストの降誕を待つというのは、何とも神聖な雰囲気でロマンティックですね。

ですから、クリスマスツリーは11月末ころから飾ることになります。

◆ツリーはいつまで飾る?

日本では、クリスマス当日が終わるとすぐにお正月の準備が始まりますから、
どんなに遅くとも年末までにはクリスマスツリーを片付けます。

ところが本当のクリスマスはクリスマスシーズンの終わりが公現日の1月6日となっていますので、
ツリーを飾るのは1月6日までということになりますね。

◆クリスマスはキリストの誕生日じゃない?!

一般に、クリスマスはイエス・キリストの誕生日と言われていますが、
じつは、キリストが生まれた正確な日は分かっていません。
キリストの誕生日については学者により様々な説があるのです。
なにしろ、聖書などの記述や古い文献やを頼りに
2000年以上前のことを調べなければなりませんから。
間違いないのは、
クリスマスは、「キリストの誕生を祝う日」だということです。

◆まとめ クリスマスはやっぱりロマンティック!

キリストの誕生日が正確には分かっていないということに、驚いた方もいるかもしれません。

イエスの誕生

キリストの生誕を教えたといわれる、
誰も見たことのない明るく輝いた星「ベツレヘムの星」をヒントに
天文学者たちは、紀元前7年に起きた土星と木星の異常接近により両惑星が重なって明るく見えたのではないかという説や、
紀元前12年のハレー彗星がベツレヘムの星ではないかという説などを唱えました。

今でも学者たちはキリストの誕生日について研究しているでしょう。

この先もキリストの誕生日は
新しい文献でも見つからない限りずっと謎のままかもしれません。

たとえキリストの生年月日が分からなくても
クリスマスはこれからも世界中の人たちにとって特別な日であることに変わりはありません。

聖夜

人間を救うために現れたキリスト。その生誕をお祝いする大切な日ですから。
キリストにかかわる数々の聖書の記述や、
クリスマスに関する無数のお話は、私たちに謎と共に夢を与えてくれています。

だから、世界中の人々が神聖でロマンティックな気分になり、
ツリーを飾り、クリスマスを特別な気持ちで過ごすのですね。

古(いにしえ)のキリストとクリスマスの物語に思いを馳せてみるのも素敵です。

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